HEALTH HIMENO

Dr.姫野の最新養生術〜今日の常識は明日の非常識〜

ファッションだけでなく体型だってクールビズ!

2011年 7月号(通巻69号)


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 節電対策から今年はとくに、クールビズが推奨されています。ジャケットを着ないとなると、お腹周りを隠せません。さてあなたは大丈夫? ダイエットを決心しても、運動する時間は作れないし、カロリー制限は面倒くさい......。そこでオススメしたいのが、「腹八分目ダイエット」です。昔から太りにくいと言われている腹八分目には、医学的な根拠があったのです。

 太る原因は、単なる食べすぎではありません。これまで「もう聞き飽きた」と言われるくらいお話してきましたが、ご飯や麺類、スイーツ、スナックなどの糖質過多の食事に原因があるのです。糖質を摂ったときに分泌されるインスリンは、脂肪酸合成を促進する作用があり、これが別名「肥満ホルモン」と呼ばれる理由のひとつです。しかも食事量が満腹の8割を超えると、脂肪酸の合成が急速に進むので、腹八分目に抑えておけば脂肪酸合成が進まず、太りにくいというわけです。

 しっかり食べないと持たない! という人は、量を控えながら間食を加える「ちょこちょこ食い」をおすすめします。インスリンは空腹時間が長いほど食事を摂ったときの分泌量が増えるため、お腹が空く前にちょこっと食べましょう。ポイントは和菓子やせんべい、シュークリームなどの血糖値を容易に上げるものではなく、チーズ、ナッツ、牛乳などを食べること。また血糖値を上げにくい柑橘類(みかんやオレンジ)、いちご、りんごもおすすめの間食になります。果物のバナナは栄養価が高く手に入りやすいのですが、糖質が多く含まれるので避けましょう。

 またご飯やラーメンなどが大好きで、糖質を減らすと満足できない......と不安に思っている人は、食事の内容を高タンパク低糖質にすれば解決です。糖質は消化が早く腹持ちしないのですが、肉や魚、大豆食品、乳製品などのタンパク質は消化に時間がかかるため、実はとても腹持ちがよいのです。しかもタンパク質は血糖値が上昇しにくく、インスリンの分泌も気になりません。

 よくおにぎりとサラダだけのメニューでやせようとする人がいますが、これは無駄な努力です。食事の脂肪分を落とした分糖質に偏れば、明らかに脂肪酸合成が活性化し、脂肪を減らしても逆に太ることになるのです。

 これまでの多くのダイエット法はカロリーに振り回されてばかりでしたが、栄養素の働きがわかれば簡単です。ポイントは「腹八分目」と「高タンパク低糖質の食事」の2つ。1カ月でベルトの穴2つ分スリムになるのも夢ではありません。すっきりやせて、クールビズをカッコよく着こなしましょう。


外食やコンビニで食べるならどっち?

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肉や魚、豆腐などがメインのメニューはOK。餃子の皮、揚げ物の衣、練り製品、じゃがいもは糖質たっぷりで、味がついた缶詰には砂糖が使われている春雨は低カロリーだが、実は糖質が多い。
参考:「dancyu」満腹ダイエット/プレジデント社

姫野友美 姫野友美(ひめの・ともみ)
日本薬科大学漢方薬学科教授、ひめのともみクリニック院長。テレビ東京「主治医がみつかる診療所」、TBSテレビ「カラダのキモチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」などに出演のほか、新聞、雑誌などでもストレスによる病気・症候群や脳科学に基づいた「異性間交流」などのコメンテーターとして活躍中。15万部突破のベストセラー「女はなぜ突然怒り出すのか?」(角川新書)、「心療内科に行く前に食事を変えなさい?疲れた心に効く食べ物・食べ方?」(青春出版社)など著書多数。


平成23年1月1日発行(通巻63号)
編集長 木村政雄/アートディレクション 額賀剛治/デザイン 北川原由貴
ライター 佐藤 未知子/制作進行 池田大作
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